FLESH&BLOOD

ドラマCD1〜12を一気聴き。
ジャンルはBLなんだけれどBL的描写は殆どなく、普通に物語が面白い。
物語の舞台は大航海時代イングランドとスペインが戦争していた頃。
精神年齢って昔の人間の方がずっと大人だから、21世紀からタイムスリップしてしまった海斗の現代っ子感覚に、仕方ないんだけれど時々イラっとしつつ、ジェフリーもナイジェルもヴィセンテも、こんな甘ったれのどこに惚れたんだ?と疑問に思いつつ(笑)

そこを疑問に思ったらBL設定は成立しないだけども。

おそらくは、当時の人々にはない「現代っ子の感性」に惹かれたってのもあるのかなぁ……?とか。
そんな海斗も12巻になる頃にはいくつもの試練を乗り越えて、いろいろ成長しましたが。


物語当初から、私の嫌いキャラの筆頭に上がっているヴィセンテ(笑)悪い人じゃないのは判ってるんだけれど、こういうタイプは好きになれない。
海斗を誘拐して軟禁して。
いくら海斗に優しくしても、大事にしても、それら全ては海斗の意志を押さえつけた上でのこと。
「ずっとスペインで自分と一緒に暮らしていたら、そのうちイングランドのこともジェフリーのことも忘れてくれるだろう」
って、あなたどれだけ海斗を軽く見てるんですか、と。
海斗のことが好きなのは判るけれど、海斗に対する妄執と押し付けだけで、もう……ダメ(苦笑)海斗の為といいながら、それ全部自分の為じゃない。

そんなヴィセンテが12巻でやっと、本当に海斗の為に行動する場面。私の中で今まで散々ヴィセンテ株が低かっただけに、もう号泣モノ(T△T)
なにより大川さんの演技が素晴らしい。さすが。


個人的には一番好きなキャラはジェフリーかなぁ……フェリペ2世への忠誠ありきのヴィセンテに対して、海斗のためならエリザベス女王すら敵にすることを厭わなそう。
「海賊」と「貴族」の立場の差なのかもしれないけれど。


あと、船のシーンとか音声で聞いていて好きですね。戦闘準備とか出航準備のシーンが特に。船長の声に一斉に動く水夫たち。船長の命令を復唱する航海長の声。その指示に従って甲板を走り回る気配。掛け声。
原作は小説ですが、あの雰囲気は音声媒体ならではだと思う。


そんなこんなで寝落ちすることなく聴いていたので寝不足な今日(^^;でも後悔はしてない。原作はもう少し先まで進んでいるので、早く読みたいなぁ……一応買い揃えてはいるのよ。ただいま読む順番待ち。

同じ時代背景(F&Bよりさらに数年過去)が舞台の「サラディナーサ」ももう一度読み直したくなった。こちらはスペイン側のお話の少女漫画。フェリペ2世の義弟のドン・ファンとか、ドレイクの息子のマシュー(架空人物)とか、出てくるよ♪♪