剣と盾

とうとう本性を明らかにしたシュナイゼル
ルルーシュシュナイゼルのこの素顔を見抜いていたんでしょうね。シュナイゼルによる恐怖による世界の支配は辞めさせなければならない。そのためにナナリーの前でも暴君の仮面を被り続けた。どれだけ指先が震えていても、ナナリーには見えないからね…
もう後戻りはできないから、スザクはルルーシュの剣として、C.C.は盾として、共犯者となり罪を背負っていくつもりなんだろうな。たとえナナリーを殺してしまうことになったとしても、その罪さえも。

空白の一ヶ月の間にルルとスザク(とC.C.?)の間で目的や考え方がどの方向に向いていったのか見えてきてはいるけれど、そこに至るまでの過程は明かしてくれないんだろうか。あと2話じゃムリか?

皇帝ルルーシュによる世界の統一・破壊・再構築。
ブリタニア支配下にあった各エリアを開放してブリタニアの社会制度まで破壊しておきながら各国に対して敵対されるような言動を続けるということは…世界の統一後、世界によってブリタニアとギアスに関わる者を滅ぼさせ、人々の手によって新たに構築されていく世界。ということなんだろうか。
それにしてもシュナイゼルの真意を公にバラしてしまえば、少なくとも星刻や騎士団やジノはシュナイゼルから離反しそうなものだんだけれど、そうなったらルル達の目的も進めやすいかと思うんだけど、それは策にはないんだろうか。あったとしてもルルを信じないかシュナイゼルに言いくるめられるかするかな?
でもでも今更だけれども、一度は黒の騎士団がゼロを裏切ったことに不信を持った神楽耶も星刻も、結局は騎士団側に付いたのね。

ナナリーは自分の意思でルルたちと敵対する道を選ぶようにシュナイゼルに上手く誘導されている、といったところか。シュナイゼルにとってはルルもナナリーも、自分以外の全ての人々、国も駒でしかないんだね。

ジノとカレンが同じ目的のためにともに戦う構図ってのは個人的にはとっても嬉しいシチュエーションなんだけど、属している陣営がなぁR2はつくづく、視聴者のジレンマというものを感じさせてくれる作品です…
今ここでルルーシュを殺してしまったら、待っているのはシュナイゼルによる恐怖による統治。人々を個人ではなく記号にしてしまう世界。来週はカレンがルルにあと一歩というところまで攻め入るみたいなので、どうにかしてルルとスザクがやろうとしていることを理解して共に戦ってはくれまいか、と祈るばかりです。
…あれ?そういえばシュナイゼルは「こちらの主戦力はモルドレッドだけ」と言ってたなかったっけか?「こちら」とはシュナイゼル軍?てことはジノは騎士団入り?

そして扇さん…はっきり言って「裏切り」の回以降、感情的な行動言動や目の前に見えるように提示されたものしか見ようとしない相変わらずなキャパシティもかなりむかついてるんですが(苦笑)彼は生き延びて千草と幸せになってほしいです。今、千草のお腹にいる子供は日本とブリタニアの架け橋の象徴だと思うよ。
あと、玉城よ。今回はよくやった。やれば出来る子じゃないか(笑)

最終回に向けて展開がどんどん面白くなっていってはいるんですが、最後に救いのない展開にだけはならないで欲しい…んだけどなりそうで怖いです。
にしてもルルーシュシュナイゼルは、ベクトルは違えどよく似た兄弟なんじゃないかとも思ったりなかったり…。