繋いだ命

ロロは…幸せだったよね。ルルーシュの弟として死ねたんだもの。
きっとロロは、ルルが自分を本当に愛してはいなかったことを最初から全部判ってた。だから必死だった。シャーリーを殺してナナリーも殺そうとして、ルルの大事な人たちを全部消してしまってでも必死で兄さんに縋り付いてた。弟でいられるなら道具でもなんでもよかったんだろう。
ルルに八つ当たりのように切り捨てられて、それでもロロにとっての家族はルルーシュだけだったから。騎士団に裏切られて死を覚悟した兄さんを、命がけで助けた。道具としてではなく、兄さんの弟でありたいという自分の意思で。
少しずつ消えていくロロの命…涙なくして見ていられなかったです。せめてもの救いは、ルルがロロの命を本気で心配してくれたこと。兄として看取ってくれたことですね…。駆け引きばかりで生きてきたルルにとって、こうやって無条件で命までかけて守ってくれた人ってロロが初めてだったんじゃないかな。
ルルがロロに送ったロケットの中身、誰の写真だったんだろう。ルルはそれを見ただろうか。


ブリタニアからの特使はまぁ予想通りのシュナイゼルで。枢木神社でのルルとスザクの会話も、ゼロが過去に起こしてきた事例も、事実ではあるけれど都合の良いところばかり編集して騎士団に提示して、見事に操っちゃいましたね…つか扇よ、いくら相手が千種だからと言ってもそんな簡単に篭絡されるなよ(苦笑)
でもまぁあの時点でのルルはゼロとしては使い物にならなかったから、騎士団や日本奪還の邪魔になるようなら切り捨てられても仕方ないかもしれないのだけれど。
ただ、第一期の頃のゼロにとっては騎士団は確かに駒だったのかもしれない。でも今のゼロにとってはそうではないことを説明の仕様もないものね…シュナイゼルの提示した証拠と、ゼロ=ルルーシュは元ブリタニアの皇子で自分の弟であることを強調することで騎士団にゼロを裏切らせる。…恐ろしい人だな。
騎士団はゼロを射殺するつもりだった。ルルもこれがシュナイゼルの仕組んだことなら逃げ道はないと死を覚悟していた。つまりシュナイゼルは「大事な弟」といいながら「死んでも構わない」と思っていたってこと。スザクに掛けられたギアスの所為でナナリーが死ぬ可能性があったこともやはり計算の内だったんでしょうね。


ルルーシュは死を覚悟したときにわざとカレンを駒扱いして彼女を助けた。カレンはそれに気付いた。オープニングで涙していたのはそういう意味?今後はどうするんだろう。カレンの本来の目的のためには騎士団側に付くべきだろうけれど、今のルルーシュには家族も友達も信頼できる人は誰もいなくなってしまったことを知っているのもカレンだけ。
騎士団についても彼らを駒と呼び非道なゼロの立場をとったのも、追い込まれたからといって無様に抵抗しない、それならいっそ悪意のまま死を選ぶと、ルルの性格を理解した上でのシュナイゼルの策だろうし、ルルもそのことを判っていたんでしょうね。そしてあの情況でカレンや騎士団を守るにはその方法しかないことも。


ニーナはあれだけ大口叩いておきながら、スザクに散々「フレイヤを撃て」と喚いておきながら、その結果を全然考えてなかったのですね。そういうことに考え及ばないように上手くシュナイゼルに誘導されてたんでしょうか。「撃つ覚悟と撃たない覚悟」スザクがどれだけの覚悟を背負って戦っているか、思い知ってくれるといいけれど。


そしてスザク…壊れた?(汗)
ナナリーがいなくなったことでルルに対してのスザクのストッパーは完全になくなってしまった。今後スザクは今まで以上にルルのことも自分のことも追い詰めていくんでしょうか。
次回予告でセシルさんが笑いかけていたようだけれど…少し落ち着いてくれるといいな。


んで、ジノもなんだか捕らわれていたようだけれど!?


嗚呼もう本当に。555フェスで潤々も言っていたけれどいつまでたっても先の展開の読めないこと。そしてこのままでは誰も救われない作品になっていきそうで怖いです。
ロロの命によって繋がれたルルの命。
家族も友達も信頼できる仲間も全部失って、それでも立ち上がろうとするルル。

来週「皇帝失格」
…太宰ちっくな…