なんだかな。

最近、ちょっと猟奇的な事件がテレビやネットのニュースで流れているけれど、「アニメ」「漫画」「ゲーム」「ゴスロリ」なんて単語がそれらの事件と同じ記事の中に挙げられていることに、ちょっと…つか、かなりムカ。
そういう事件が起きるたびに、なんでもかんでもそこに結び付ける、マスコミや警察の安直さってどーよ?と思うわけです。
こういう報道の所為で、それらを好む普通の人たちがどれだけイヤな思いをしているか。
そんな内容を見せられた世の中の人たちが、ロリータファッションの子やいわゆる「オタク」な人たちに向ける偏見をますます増長させていく。

私だってオタクだよ。
ロリータファッション好きだよ。似合わないから自分では着ないけど。
ゴスロリなんて難しいのに、上手く着こなしている子をみると「可愛いな〜」とか思うよ。
だからといって人を殺したいなんて思わないよ。

ついでに言うと、世間が「ゴスロリ」と呼んでいる衣装のほとんどは「ゴシック」じゃなくてただの「黒ロリ」なんだけどね。
ゴシックパンクなファッションまでゴスロリにカテゴリされた時は苦笑ったわ…
アニメファンとバンギャではロリータ文化の概念が違うのかもしれないけれど、少なくともバンギャでは黒ロリとゴスロリは別ものだ。
ロリータだっていろいろあるのよ。
大きく分けて「白ロリ」「黒ロリ」「甘ロリ」「ゴスロリ」ってところかしら。

何か事件が起きると原因を探したくなるのも判るけど、事件の元凶はアニメやゲームやファッショにないだろ。
ゴシックファッションのデザイン画を押収したって、動機の解明にはならないんじゃない?
人を殺しちゃいかんとか、人間として基本的なことを教えられなかった周囲の大人に責任はないのかね。
殺人を犯してしまうほど何かがおかしくなっていた人間関係に原因はないのかね。

こういう事件が起きるたび、事件そのものよりも報道の仕方がとってもやるせない。